日本語教師
はじめに
日本語教師は、日本語を教えるサービサーではありません。
「教師」という言葉が示す通り、教育者そのものです。
ですから教え子とは、一生の付き合いとなります。
教え子が出身地に帰って日本語教師になることも良くあることです。
数年前に初めて会った時には何一つ日本語を知らなかった学生たちが、
卒業式の日にあなたに言います。
「先生ありがとうございました。先生に会えて本当に良かった。」
そんなあなたも最初は新人教師です。
一年目は生徒から学んで下さい。
あなたのお客様は生徒です。
二年目は先輩から学んで下さい。
多くの先輩のいいところを吸収して下さい。
三年目は後輩から学んで下さい。
忘れてしまった初心を思い出して下さい。
四年目は今使っている教科書を捨てて下さい。
そして、もっと良い教科書を作って下さい。
教育者となる道は簡単ではありません。
しかし、「教育者」という職業は苦労を重ねた方がふさわしいと
LSEアカデミーは考えています。
これから日本語教育能力検定試験の合格を目指そうという皆様は、
日本語という外国語を自分のものにしていく過程の中で
いくつもの大きな試練を乗り越えていくことになります。
LSEアカデミーは、
「教育者」への登龍門たる日本語教育能力検定試験を目指す
決意をされた皆様に対し、
合格まで全力で支援させて頂くことをお約束いたします。
日本語教師とは?
日本語教育と国語教育の違い
日本語教師が国家資格ではない理由
試験合格後の未来
試験の概要
出題について
日本語教師とは?
日本語教師とは、日本語を母語としない人々に対して
日本語を教える教師のことです。
国際親善の象徴と言うに相応しい大変やりがいのある仕事です。
日本語教師になるためには小中高校の教師のような
「教員免許」は必要ありませんが、
日本語のプロフェッショナルとして、
言語の音声や文法、意味や運用などといった言語学的な知識だけではなく、
教授法や第二言語習得理論、さらには異文化コミュニケーション、
言語政策などといった広範な知識にも精通する必要があります。
上記の観点から日本語学校が教師を採用する際の条件として、
次の(1)〜(3)を掲げる場合が多くなっています。
(1)大学で日本語教育を主専攻もしくは副専攻修了
日本語教育の専門課程を有する大学が、単位取得を認定する「学歴」です。
(2)日本語教育能力検定試験の合格
日本語教育能力検定試験は、
文部科学省の外局である文化庁が後援する試験で
日本語教育界では実質的に「公的試験」として取り扱われています。
この試験に合格した場合、日本語と英語の合格証が授与されます。
この合格証は世界中の日本語教育機関で通用するものです。
また公的資格の取得として履歴書に書くことも出来ます。
(3)学士の学位を有し、かつ、文化庁届出済の日本語教師養成講座を