日本語教員試験 合格体験記

国家試験合格までのリアルな記録をまとめた『合格体験記』を公開しています。

・1日何時間勉強したか
・どのようなことを考えながら試験対策していたか
・本番直前の不安な気持ちをどう乗り越えたか
のような受験勉強にまつわるエピソードに加えて、
・日本語教育の学習を始めたきっかけ
・LSEアカデミーの「無料セミナー」「講座」の感想
・講座で学ぶ内容と日本語教育現場との繋がり
など、様々な『合格者の声』を紹介しています。

■「日本語教員試験」合格体験記

※「試験ルート」合格者(基礎試験・応用試験ともに合格)

→「母語を教えることで恩返しを」主婦Aさん

→「子どもと一緒にがんばった挑戦」主婦Bさん

→「孤独な勉強でも最後までやり抜けた」主婦Cさん

→「定年後の第二の人生に向けて」駐在員・商社勤務 Dさん

→「学ぶことは自分へのご褒美」主婦Eさん

→「本気で取り組んだ日々は財産」主婦Fさん

→「家族の支えに感謝して」主婦Gさん

→「『教える資格』を自信に変えて」日本語教師 Hさん

→「受験勉強はメタ認知の実践だった」主婦Iさん

→「日本語を教える未来を描いて」主婦Jさん

■「日本語教育能力検定試験」合格体験記

 

→「日本語の面白さに惹かれて」主婦Kさん
→「人生の転換点」主婦Lさん
→「新鮮で貴重な経験」 主婦Mさん
→「誰かの役に立てる喜び」 主婦Nさん
→「私の人生に新たに敷かれたレール」 本帰国者 主婦Oさん
→「ビジネスに通じる奥の深い授業」 駐在員・日系メーカー人事総務 Pさん
→「日本語教師の仕事は楽しい!」 日本語教師 Qさん
→「合格までの過程で学んだことを今後の授業に活かしたい」 日本語教師 Rさん
→「(独)国際交流基金EPA日本語講師採用試験合格」日本語教師 Sさん


■「日本語教員試験」合格体験記

※「試験ルート」合格者(基礎試験・応用試験ともに合格)

「母語を教えることで恩返しを」主婦Aさん

日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ

7年間夫の海外駐在に帯同しました。外国人である私に対して多くの現地の方が親切に接してくださいました。同時に現地語が分からないゆえに得られる情報も限られるという経験もしました。今度は来日する方や日本に興味がある方に対して日本語教育を通して助ける側になりたいと考え、日本語教育の学習を始めることにしました。

LSEアカデミー無料セミナーの感想

無料セミナーの設定日数が非常に多い(参加しやすい)こと、そして講師の鈴木先生自らが対応なさっていることに驚きました。無料セミナーのスケジュールを考えるとかなりのバイタリティだと感じましたし、この先生本気だなと思いました。セミナー内容も文法、音声学、談話、異文化などポイントを絞ってご説明いただき学習前の私でも分かりやすかったです。

 

私にとって一番重要だったのは2024年から国家試験が始まるという情報や資格取得の制度についてでした。長い海外生活の中で日本語教師という職にずっと興味はあったのですが、子育て中のため自分の受験のために弾丸一時帰国をして受験するのはハードルが高く、しばらくは受けられないだろうと思っていました。たまたま国家試験が始まる2024年に本帰国が決まったため、受けられるなら受けよう!と思い、無料セミナーを受けたその日に申込書を持ってもう一度LSEアカデミーの教室へ走りました。

 

当時インターネットを見ただけでは情報が不足しており、かつ体系的に整理されていなかった国家資格の制度について分かりやすく解説してくださいました。LSEアカデミーの無料セミナーで情報を入手できなかったらきっと試験を受けていなかったと思います。

授業の感想

本帰国が決まってから受講を開始したため、教室で授業を受けられたのはほんの数回でした。ほとんどの授業を配信で受講しました。結果からいうと鈴木先生の授業の内容だけしっかり勉強していれば問題なく合格できると感じました。「コピュラ」を基礎試験で見かけたときはガッツポーズでした…試験が終わってしばらくの間、受験された多くの方が、SNS上で「コピュラって何!?」とつぶやいていらしたのは言うまでもありません。

試験範囲の中で興味を持った分野とその理由

異文化適応です。長い海外生活から自分の国に戻るときにもカルチャーショックが生じるなんて、日本語教員試験の勉強をしていなかったら知る由もなかったと思います。本帰国を目前とした私にとっては大きな心の助けとなる知識でした。海外生活経験がある方にとってはすぐに役立つ理論が沢山学べると思います。普段海外で感じていたモヤモヤが頭の中で言語化されていきました。

勉強中、以下の各試験対策にあたって工夫したこと

★基礎試験
多くの方がご存じだとは思いますが、試験ルートの方にとって最大の関門がこの基礎試験です。2024年の試験の内容だけを以って言うのであれば、まず、「検定試験と問題の傾向が違う」「検定試験とは別のテキストが必要」という情報は間違いだと思っていいと思います。国家試験の過去問は公開されないため、「検定試験の試験Ⅰを満点とるつもりで勉強する」のが一番確実だと断言できます(悪問以外)。

 

私は検定試験の試験Ⅰの過去問を8割弱取り続けるまで仕上げました。試験範囲が広いかつ各分野で6割の足切りがありますので満遍なく解答できる力が必要です。検定試験に比べて試験中に例文を複数作りながら考える問題やトリッキーな問題は少ないと感じましたので、8割以上取るというよりは得点を「落とさない」方策が有効であると感じました。そのためにはともかく基本的な問題を落とさず確実に解答していくこと、分からない単語があっても前後の文脈で推論しながら焦らず「正確に早く」解答していく力をつけることが重要であると考えます。

 

★応用試験(聴解)
鈴木先生の音声学の授業があまりに上手すぎたのか、大したコメントができず申し訳ないのですが、音声学で苦労したことがほぼありません。検定試験の過去問でも最終的には8割以上得点できていました。ただ試験直前まで毎日少しずつトレーニングをすることは重要だと感じました。
試験当日は音声トラブルもありました。基本的に聴解試験は完璧な音声環境で聞くことができない、100パーセントの力は発揮できないと割り切ったほうがいいと思います。(私も聴解は本番にだいぶコケました)聞き取れない問題があってもすぐに気持ちを切り替えることが大切です。国家試験だと聴解しながら考えさせるような複雑な問題が出てきますが、6割取れていれば充分と自分に言い聞かせて解き進めていく必要があります。

 

★応用試験(読解)
特に応用試験だけでの対策はしておりません。LSEアカデミーの講座であれば、基礎試験対策をする中で応用試験の力もつけていくことができるという感じです。私は検定試験の過去問で最終的に8割以上得点できる状態まで仕上げました。経験者有利という情報を見かけることがありますが、そんなことはありません。初学者でも正しく学習すれば確実に得点できます。

 

基礎試験:82
区分1:16、区分2:9、区分3:10、区分4:21、区分5:26
応用試験:85
応用試験1:35、応用試験2:50

 

試験2ヶ月前から試験日までの毎日の勉強時間

一日6-7時間。
ただ、検定試験も受験したので、検定試験受験後から国家試験前の3週間は疲れを取り体調を整えることを第一とし、一日3時間程度に減らしました。

試験当日の朝に考えたこと

私も家族も病気せず、大きな災害も起こらず、電車も止まらなかったことに感謝しました。無事に当日を迎えられたことがただただ喜びでした。

試験が終わった直後の感想

試験直前は子供との時間が全く取れませんでした。早く学校や幼稚園であった話をゆっくり聞きたい、一緒に折り紙を折りたい。しっかり抱きしめてあげたいという気持ちでいっぱいでした。あと本帰国後は勉強最優先で過ごしてきましたので、船便の残りの箱数箱を早く片づけたかったです。

合格を知った時の気持ち

「今年確実に一発合格する」つもりで取り組んできましたので、合格を知ったときはもちろん嬉しかったのですが正直「まぁ当然かな」という気持ちでした。
驚いたのはその直後。試験ルートの合格率が8.7パーセントだったという情報を得て、自分の「合格」の重みを知ることになりました。この瞬間の衝撃的な気持ちは今でも忘れることができません。

学習したことを今後どのように活かしていきたいか

今後再び夫の海外転勤に帯同するつもりです。貴重な日本での生活を子供と楽しみたいので今現在日本にいる間は日本語学校での勤務はせず、地域ボランティアを中心に活動予定です。海外に住むことになれば現地で日本語ボランティアの機会を得たいです。帰国して子育てが落ち着いた後は日本語学校、インハウス日本語教師、児童生徒向けの日本語教師など幅広く、細く長く日本語教育業界に携わっていきたいと考えております。老後は海外の日本語学校で働きたいです。日本語学習を通じて、日本に興味がある方や日本とご縁がある外国人の日本文化への適応に伴走したいです。

本学習を他の人に勧めたいか

文法知識だけでなく幅広い背景知識を学ぶことができますので教育業界に携わる方、海外にバックグラウンドがある方、海外に興味がある方などには役立つ知識を得ることができる学習だと思っております。
ただ、国家試験を受けるとなると話は別です。本気で受かりたい気持ちがなければ合格は難しいものと考えます。

合格するための3箇条

「心」「技」「体」の3点に分けて記述します。(多くの方が「技」に目が行きがちだと思うのですが、心技体のどれも重要と考えます)

 

1.「心」
おそらく最も大事です。どうして日本語教員試験を受けたいのか。合格までには多くの時間とお金を必要とします。貴重な人生のうちのコストを割いて日本語教員試験を受けることが自分にとってなぜ必要なのかをしっかり心の中で固めることが重要です。なぜ受けるのかが自分の中で整理できていて、それに向かって頑張れる情熱とエネルギーがあれば、試験直前のしんどい時期もきっと乗り越えられると思います。

 

2.「技」
この試験に関しては「技」の部分はとてもシンプルです。LSEアカデミーの授業で配布された教材を「完璧に」仕上げるだけです。あれこれ手をつけないことも重要かもしれません。
どのように完璧に仕上げるかですが、ありがたいことに教科書には記憶の仕組みや語学学習法が載っています。それを自分の国家試験に向けた勉強に当てはめて学んだ知識をどんどん活用し、自分に合った学習方法を早いうちから確立させることをお勧めします。具体的には視覚優位なのか聴覚優位なのか、場依存型なのか場独立型なのか、紙とデジタルはどちらが自分にとって利便性が高いか、あるいは記憶に残りやすいかなどです。人の学習法を闇雲にまねても自分にとって効果がなければ意味がないので、ともかく早く自分の勉強方法を確立させることが大事です。

 

3.「体」
国家試験の3週間前に日本語教育能力検定試験も受験しましたが、長時間の拘束時間に疲労困憊し「こんな試験2度と受けてなるものか」と心の中で叫びました。長時間座っているだけで疲れます。それに加えて10月、11月は日本では気温が急に下がり、インフルエンザも流行しはじめる時期です。どれだけ勉強を頑張っても本番で力が発揮できなければ意味がないので、体調管理はとても重要です。
試験直前は暇さえあれば勉強する日々が続きましたので運動不足になりがちです。その分意識して運動時間をキープしました。座ってばかりの日々でしたので腰痛対策のためストレッチも意識して行いました。しっかり栄養があるものを食べたり、試験1か月前は悪あがきで記憶力向上のサプリを飲んだりもしました。果たしてサプリの効果があったかどうかは分かりませんが、体調第一にして当日に備えました。

 

 

「子どもと一緒にがんばった挑戦」主婦Bさん

日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ

子供がインターに通っており、日本語力が年齢相当に発達していない日本人生徒をたくさん見てきました。自分の子には英語だけでなく、年齢相当の日本語をキープさせたい、それならば自分が一番よい先生になれるはずだ!と思ったのが最初のきっかけでした。また子供たちに自分が目標を持って勉強している姿を見せたい、とも思いました。

LSEアカデミー無料セミナーの感想

セミナーでの鈴木先生のお話がとても興味深く、ここで学んでみたい!と強く思いました。またセミナー参加前は実は「日本語なのだから独学でも合格できるのではないか」と高をくくっていたところがあったのですが、お話を聞いて、短期間で合格を目指すには先生の助けが必要だとも感じました。

授業の感想

先生の言葉の端々に大事なポイント、ヒントがぎっしり詰まっているように感じましたので、一見、試験には関係ないように思えるようなお話やエピソードも聞き流さずノートに要点を書きとって、復習時には教科書にすべて書きこみました。大事なこと、覚えなくてはいけないことは講義や過去問解説ビデオでも同じ言葉を使って繰り返しおっしゃってくださるので、自然と頭に刷り込まれていきました。またその時々には重要性があまりわからなかったことも、最後の追い上げの時期に知識量が増えてくると、それぞれの点が線に繋がったような感じがしました。先生が繰り返しおっしゃる暗記法も耳にリズムが残って覚えやすく、実際に問題を解くときに役立ちました。

試験範囲の中で興味を持った分野とその理由

バイリンガル理論
自分の子供が現状、どのバイリンガル型にあてはまるのか、目指すものは何か、そのためにこれから何をすべきかが明確に分かり、実生活にも役立てることができています。

勉強中、以下の各試験対策にあたって工夫したこと

★基礎試験 81点
文法については先生の例文に加え、復習の時に自分でも新たに例文を考えるようにしていましたので、実際の試験でも例文を思いつくことができました。また、たとえば〈連濁、連声、転音、音韻添加,音位転換、音韻脱落〉〈ら抜き、れ足す、さ入れ〉など、言葉の響きが似ていたり、紛らわしいような用語はグルーピングし、混同がないよう自分の言葉でまとめなおして、比較して理解するようにしました。

 

★応用試験(聴解)38点
音の高低を聞き分ける問題が特に苦手でしたので、過去問など、9月からはとにかくたくさんの音声を毎日聞いて訓練しました。最初は不正解ばかりで効果を感じませんでしたが、直前1か月を切るころから自分なりの聞き分け方が見つかり、だんだんと正解できるようになっていきました。聴解の過去問を解く際には、その都度、(手間はかかりますが…)自宅プリンターで問題文をコピーして、本番さながらにメモを書き入れる練習を繰り返しました。実際の試験では試験の最後に5分間の見直し時間が与えられましたが、その場では解くことができなかった問題も書き残していたメモをヒントに見直し時間で解答することができました。

 

★応用試験(読解)49点(応用試験合計87点)
検定試験の過去問を10年分、各年度2回~3回繰り返して解きましたので、解いた総問題数は相当なものになり自信がつきました。実際の試験も午前中の基礎試験に比べるとずっと楽に解けました。対策としては過去問を解いて知識量を増やすことだと思います。また同時にたくさんの問題文と選択肢を読み込むことで、読解力もつきました。

試験2ヶ月前から試験日までの毎日の勉強時間

それまではあまり集中して勉強できていませんでしたが、9月からは試験に向けて集中しました。午前中に2時間、一通りの家事が終わった夜9時から4時間の一日5,6時間を目指して勉強していました。

試験当日の朝に考えたこと

会場から徒歩15分のホテルに泊まっていましたので、何の心配もなく、ゆったりとした気持ちで会場に向かうことができました。緊張するという感覚は全くなかったです。

試験中に考えたこと

基礎試験は最初のほうの大問で1回つまずき、焦って気持ちが混乱してしまいました。どのくらいその問題にとどまったのか記憶にないですが、『このままではだめだ!立て直そう』と気持ちを切り替え、その問題は一旦おいて後の問題に進むことにしました。後の問題はスムーズに解けましたので、余った時間で落ち着いてまたその問題に戻ることができました。

試験が終わった直後の感想

応用試験は全体的にできた感じがしたので、合否はさておき『やり遂げた!』という達成感のある気持ちになりました。また、タイから一人、短期日程で東京にやってきて無事にすべての試験が受けられたこと自体もうれしかったです。

合格を知った時の気持ち

受かっているかどうか微妙なラインだと思っていましたので、合格と分かってほっとしました。もう試験に向けての勉強をしなくていい、ということが一番うれしかったです。

学習したことを今後どのように活かしていきたいか

今は夫の帯同でタイに滞在していますのですぐに働くことはできませんが、当面は文法や教授法の学習を続け、時期がきましたら日本語教師の職に就きたいと思っています。私はすでに年齢が高いですが、日本語教師の需要は今後も増えていきますので、今のうちに力をつけておけばいつか良い仕事に巡り合えるチャンスもあるだろうと思っています。

本学習を他の人に勧めたいか

文章の読解力と常識的な観点があれば解ける問題も中にはありますので、取り組みやすいと思います。国家資格取得、というのは大きな価値だと思います。

合格するための3箇条

1, 暗記ではなく、深く理解することを心掛ける
単純に暗記が必要な部分もあると思いますが、深く、そして繰り返し理解を試みて、頭に知識として刷り込む方法が私には合っていました。この先、日本語教師となったときにもこの知識が活かせると思います。

 

2, 自分に足りないもの、今やるべきことは何かを常に考える
直前期にはやるべきことをすべてリストアップして、自分の現時点での実力からして優先して取り組むべきものは何か、どのようなペースで進めれば試験までにすべて終わらせられるのか、そして今日1日で何をやるのかなど、日々計画を修正しながら学習を進めていました。

 

3, 過去問を徹底的にやる
私は鈴木先生の過去問解説ビデオを正解した問題も飛ばさずじっくり見て、なぜその選択肢が正解なのか、なぜ他は不正解なのかなど一問一問とことん突き詰めて考えることで、知識を蓄積することができ、また問題を解くテクニックも身についたと思います。また間違えた問題で理解が浅かったものは、教科書や用語集に戻って学習し直しました。

 

 

「孤独な勉強でも最後までやり抜けた」主婦Cさん

日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ

タイ在住だった頃からLSEと鈴木先生のことは存じ上げておりました。しかし、そういう学校があるのか、へえ〜というくらいで、自分が受講しようとは全く思っていませんでした。
タイでは働いていましたが、シンガポールで駐妻になってからはやることがなく、気持ちが沈みがちでした。
ある日、知り合いに冗談半分で「息子に英語を教えてもらえないか」と言われました。無理です無理ですと(謙遜でなくほんとに無理)お断りしたものの、しばらくしてから(言葉を教える仕事って楽しいかも)(でも英語ではない気がするな…)(あ、日本語教えるの楽しいかも?)(そういえばタイにLSEってあったな)と思うに至りました。
もともと言葉に対する興味はあったので、これを機に母国語のことをちゃんと勉強してみたくなりました。
また、今後も東南アジアのどこかに住む可能性が高く、そこで需要の高そうなスキルを身につけられるのも魅力だと感じました。

LSEアカデミー無料セミナーの感想

もうタイ在住者ではないのでわざわざLSEを選ぶ理由もなく、3校のセミナーを受けてみました。結果、LSEの説明やミニ授業がダントツでわかりやすく面白かったです。ほとんどのスクールでは、セミナー対応する方と実際に授業を担当する方は別だと思いますが、LSEは両方とも鈴木先生です。そのため授業が始まってからのギャップがなく、このスクール・授業が自分にあっているのかを判断するのにとても良かったと思います。

授業の感想

めちゃくちゃ面白かったです。毎回本当に楽しく視聴していました。知らなかったことを知るのはこんなに楽しいんだなと、毎回知的興奮でワクワクでした。
5月頭からの勉強スタートだったので、皆さんの倍の速さで駆け抜けなければならず、1週間に2回分の講義を視聴していました。本音を言うともっと見たい!でも復習が追いつかなくなるから我慢!と思っていました。

試験範囲の中で興味を持った分野とその理由

〈ら抜き言葉〉
言葉の乱れというより日本語の進化、というお話が興味深かったです。あまりにも面白かったので夫にも教えてあげようと思い、寝る前に頭の中で伝え方をシミュレーションしました。

 

〈バイリンガル理論〉
息子の教育方針を考えるうえで大変参考になりました。

 

〈テンスとアスペクト〉
中学時代、英語で完了形とかやって混乱する前に日本語で概念を知っておきたかった!

勉強中、以下の各試験対策にあたって工夫したこと

※基礎試験と応用試験(読解)は分けて勉強していたわけではないので、「聴解とそれ以外」で記述します。

 

〈聴解以外の勉強について〉
①講義動画を見ながら付箋にメモをとり、教科書やプリントの該当箇所に貼り付けておく。(だいたいページ全体が殴り書きの付箋で埋め尽くされる)

 

②講義終了後、なるべく早いうちに内容を反芻、整理する。教科書の余白や新しい付箋にメモを書き直す。プリントの要所も教科書に書き写す。

 

③教科書をメモ部分も含めて何回も読む。はやめに②を終わらせておけば隙間時間を最大限有効活用できます。

 

多分皆さん似た感じだと思いますが、基本的にこのような流れで勉強していました。

 

・文法の話に入るとプリントがメイン教材になるので、そちらに付箋を貼っていきました。
・何回も読んでいるうちに、省略できる箇所やもっと良いまとめ方に気が付いたら、都度付箋を更新していきました。
・鈴木先生が「読まなくていい」と言った部分や、不要だなと思った箇所、もう完全に頭に入ったので見る必要がない箇所には白いラベルを貼って目に入らないようにしました。
・教科書はカッターで分冊し持ち歩きしやすくしました。(第1部は文法とそれ以外でさらに分冊)
・音読すると頭に残りやすいらしいので、一人の時はよく音読していました。

 

〈聴解の勉強について〉
聴解は最初まったくわかりませんでした。
過去の合格体験記を見ても「最後まで苦手で…」という声も多く、じゃあそこを克服してやったら強みになるぞ!と思いやる気を出しました。
音声教材のテキストと音源のみを持って2,3日カフェにこもり「わかるまで・納得できるまで何回も聞きこむ、解説を読みこむ」勉強をしたところ、霧が晴れるようによく分かるようになりました。 口腔断面図は、教科書(2冊)に載っている大量の図を見て瞬時に「歯茎、破裂、t、d」と言えるようにしました。

 

〈勉強期間通しての感想〉
孤独な戦いでさみしかった〜〜!
過去の合格体験記の「同じクラスの仲間が…」などの記述が本当に羨ましかったです。

 

★基礎試験 88点/100点
★応用試験(聴解)39点/50点
★応用試験(読解)52点/60点

試験2ヶ月前から試験日までの毎日の勉強時間

平日4時間、休日は家族と過ごすので0-1時間
(勉強をスタートした5月頭からだいたいこれくらい勉強していました)
今!?というタイミングで子供が熱を出したり自分も風邪をひいたり、夫が急な出張に行ったりといろいろ起こりますので、いきなり1週間程度勉強できなくなっても大丈夫、くらいの気持ちの余裕を持つようにしていました。

 

【やったこと】
・偏りを防いでまんべんなく復習できるように教材目録を作り、復習するたびにチェックしていった。この目録は試験直前に日本へ渡航する際、持って行くべき教材リストにもなって便利。
・熟読⇔速読 を行ったり来たりした。全然違う読み方になるので、自然に頭に入ってきて良かった。5分でプリント10ページ読む、などやっていた。
・検定試験の過去問はノートに解答を記入していたが、いちいち問題番号を書くのが面倒になったので、解答用紙をGoogleスプレッドシートで作って大量にプリントした。試験ごとの比較もやりやすくなり良かった。
・鈴木先生の過去問解説動画は膨大な量があるので、倍速で視聴した。

 

夫の計らいで試験5日前から日本入りできたため、そこからはホテルに缶詰で勉強しました。子育てや家事がないとこんなにはかどるのか!と驚きました。

試験当日の朝に考えたこと

なんと木曜・金曜の夜に緊張してよく眠れず、土曜日にかなり焦りました。しかしその寝不足が幸いして(?)試験前日である土曜夜は22時〜6時のぐっすり8時間睡眠ができました。そのため「よし!この体調で受けられるなら問題なし!」と自信満々で試験に臨みました。早めにホテルを出て会場近くのカフェで最後の復習をしました。(ギリギリの移動でトラブルに巻き込まれたくないので)

試験中に考えたこと

自信をもって解けない問題が多く動揺しました。諦めずに試験が終わるまで精一杯頑張ろうと自分を奮い立たせました。時間をかけさせる問題で、粘って答えにたどり着けた時はとても気持ちよかったです。昼食後のトイレではスクワットを10回やって午後の眠気対策をしました。聴解の試験は長く単調で、集中力がとぎれそうになり大変でした。

 

LSEの授業で「今年出そうな気がする」と言われていた評価法のあたりががっつり出題されていて、ワーっとテンションが上がりました。

試験が終わった直後の感想

(やるだけやったが多分落ちた!)
慢心せず真面目に勉強していた割には全然解けず、大変落ち込みました。特に午前の基礎試験のショックが大きく、午後の応用試験に影響しないように注意しました。とりあえず基礎試験の足切りライン8割には絶対届いてない!点数調整してくれないと絶対無理!鈴木先生や協力してくれた家族に申し訳ないな…と思いながら帰りました。

合格を知った時の気持ち

嘘でしょ?え!?試験ルートの合格率ひとけた?え!基礎試験88点も取れてる!なんで?てっきり落ちたものと思い、来年もう一回受けるか、諦めてまた別のことをやるか、と迷っていたぐらいだったので、本当に驚きました。

学習したことを今後どのように活かしていきたいか

具体的な目処は立っていません。実践研修を受けるのが楽しみです。今後もアジアのどこかにいる可能性が高いので、大きな強みができました。また、「合格率一桁の試験に合格した」というのが自信になっています。

本学習を他の人に勧めたいか

検定試験時代ならもしかしたら独学でもなんとかなったかもしれません。ですが、私は今回の試験は独学では絶対に合格できなかったと思います。セミナーの時点で3校比較したことは前述しました。LSEアカデミーの無料セミナーを受けておもしろい!と思えた方には本当におすすめできます。

合格するための3箇条

①情意ストラテジー重視
勉強中や試験中に気持ちが折れそうになったとき、結局支えになるのは自分の気持ちなので。キラキラのご褒美シールを貼ったり、シンガポールなのでマリーナベイサンズの見えるカフェで勉強して気分を上げたり、縁起が良いと言われている1ドル硬貨を試験に持っていったりしました。
また、これまでの勉強記録や前年の合格体験記を入れていた「メタ認知ファイル」が、試験直前にはそのまま「情意ストラテジーファイル」になりました。これだけ勉強してきたんだから大丈夫!こんな大変なことがあった人も合格してるから大丈夫!次は私が合格体験記を書くぞ!という気持ちになれました。

 

②自分の強み・弱みを把握する
私は問題を解くスピードがとても早かったのでそこだけは自信があり、時間配分は全く心配しませんでした。逆に、「適当でないものを選ぶ」問題で適当な選択肢を一生懸命探しているようなうっかりが多くあったので、そこを克服するよう努めました。

 

③勉強のやり方を各段階で柔軟に変える
勉強期間の前半は、教わったことは全部覚えてやるぜ、くらいの前のめりの姿勢でいました。そのくらいガツガツしていたのが合格の一番の要因だと思っています。後半はボリュームが多く、全部暗記しようとしても絶対無理でした。前半にガツガツしていたおかげで、後半は後半のやるべきことに集中できたと思います。

 

 

「定年後の第二の人生に向けて」駐在員・商社勤務 Dさん

日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ

あと2年で定年退職・・・もう十分働いたから悠々自適生活もいいか、でも特別な趣味がある訳でもないし毎日家にいても暇だし、社会との繋がりが途切れるのも寂しいし、などとつらつらと考えていた時に日本語教師という仕事のことを知りました。大学を出てからこれまでの間、商社勤務で社会人人生の半分は海外勤務、外国語を学ぶのも好きで駐在地の言葉は必ず習うようにしていたので、「外国人に日本語を教える」という仕事は自分に向いているように閃き、挑戦してみようという気持ちになりました。

LSEアカデミー無料セミナーの感想

思い立ったら吉日。ネットで調べてみたら家から通いやすい場所にLSEアカデミーがあることを知りすぐに無料セミナーを申し込みました。鈴木先生との面談は気軽な雰囲気で雑談めいた話の進行ながら、こちらの思いや経歴を上手く聞き出す会話リード力に感心。2024年から始まる日本語教師の国家試験のことは知ってはいたものの半年そこらの勉強で合格できるとは思っておらず、2025年の試験を受けるつもりでした。しかしながら鈴木先生の力強い励ましの言葉があり、「頑張って今年の第一回国家試験を受けてみよう!」という気持ちになりました。

授業の感想

3月に入会し、実際に教室で受講し始めたのが4月下旬。既に課程はかなり進んでいたので、先ずはとにかく時間を見つけて第一回からの授業を録画で勉強。これが大変でした。プリントと教科書にラインマーカーを引きながらポイントをペンで書きこむ。それを後から見直す、の繰り返し。仕事で参加した各種セミナーとは違い、その時にちゃんと分かっていないと置いて行かれるというプレッシャーは、数十年前に学校を卒業して以来の感覚でした。
実際に教室での授業に参加するようになってもこれは変わらず、少しも気を抜けない状況が2時間半続くのは若くない身体と頭には辛いものでした。ただ、録画での勉強も1回の授業は通しで観るようにしていたので、ある程度慣れていたように思います。

試験範囲の中で興味を持った分野とその理由

歴史や漢字、言語学などはもともと興味を持っていたため、それらに関連する分野は知っていることも多く、バラバラの知識を繋げ合わせるのにも役立ちました。また、外国語学習が好きなのにも関わらずこれまで避けてきたIPA(国際音声記号)や口腔断面図をきちんと教えてもらえたのは最大の収穫です。自分が外国語を学ぶ上で今後大変役立ちます。

勉強中、以下の各試験対策にあたって工夫したこと

★基礎試験点数:84/100点

 

★応用試験(読解)点数:46/60点


(国家試験の出題傾向は分かっていませんでしたが鈴木先生を信じて)兎に角プリントと教科書を何度も読むこと。用語を覚えること。ノートや単語帳の作成も考えましたが、時間の無駄・自己満足と思いやめました。プリントはPDF化して隙間時間にスマホでチェック。一番役に立ったのは、検定試験の過去問を解いて間違えた問題をプリント・教科書に戻って確認することでした。

 

★応用試験(聴解)点数:38/50点
東京出身で音楽も好きなのでアクセントは問題なし。(でも本試験であまり出題されず残念) 子音表を覚え、如何に早く描けるかを練習。(でも本試験では問題がちりばめられているので描く場所がなく残念)日常でも自分の発音で舌の位置を確認したりしていました。過去問では一番点数が取れなかった分野だったので最後まで不安の種でした。

試験2ヶ月前から試験日までの毎日の勉強時間

昼間は仕事があるので、夜の会食予定をなるべく入れないようにしてもらい、週末のゴルフを必要最低限に抑えて勉強時間を捻出するようにしましたが、中々まとまった時間は取れませんでした。TVドラマが好きで、勉強を始める前は夜はTVに噛り付いていましたが、勉強を始めてからは意識的にTVの時間を減らしたことが唯一の努力とも言えます。時間が取れたら、過去問解きと鈴木先生の解説ビデオ視聴。1回分をこなすのに4~5時間かかるので、直前はこれが全てでした。

試験当日の朝に考えたこと

日本は寒いなぁ。今日の試験が終われば、夜は飲み会だ!

試験が終わった直後の感想

玉砕した!また来年頑張ろう・・・さあ、飲み会に行くぞ。

合格を知った時の気持ち

(完全に諦めていたので)あり得ない、信じられない、やったー!

学習したことを今後どのように活かしていきたいか

次は教え方を身に着けることです。実際に教える経験を積むために、現在の勤務先でタイ人社員の希望者を集めて日本語教室を開催する予定です。ど素人の私に教わる社員は不憫ですが、一緒に成長したいと考えています。

本学習を他の人に勧めたいか

日本語教師は私のようなシニアには最適な役回りだと感じています。人口が減少する日本国としてはより多くの外国人に日本で働いていただく必要があり、日本語を教える需要は増加することは間違いありません。自分も海外勤務で苦労した経験があり、外国人と一緒に働いた経験があるシニアなら日本に来ている外国人の苦労も分かるので文化の懸け橋にもなれます。友人や会社の仲間に勧めてみたいと思います。

合格するための三箇条

・周囲の人に言い触らして自分を追い込む(少なくとも受験まではやり遂げないと恰好悪い)
・起きている間は常に勉強のことを考える(その内、寝ている間も夢にみます)
・(出来なかったがやるべきだったこと)日本国政府(文科省)の政策を理解し、出そうな分野を集中的に勉強する

 

 

「学ぶことは自分へのご褒美」主婦Eさん

日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ

夫の駐在に同行し2023年にタイに来ました。2人の子供をインターナショナルスクールにいれたことがきっかけで、『言語を学ぶ難しさ』『母語(日本語)の大切さ』をより痛感するようになりました。今まで意識していなかった『日本語』という言語についても、『難しさ、美しさ』を意識するようになりました。
日本にいた時は私も働いていたので、仕事を言い訳に新しいことに目を向けるきっかけや、勉強する時間を自分で潰していたように思います。仕事を辞め、タイでの生活に慣れてきたところで、せっかくなので興味を持った分野を突き詰めたいと思うようになりました。

LSEアカデミー無料セミナーの感想

とりあえず受けてみようという感覚で受けましたが、この無料セミナーで一気に勉強したいという気持ちになりました。『日本語教師になりたい』より、『この先生から学びたい』というほうが強かったです。日本語や言語に対する自分の興味が刺激され、とても面白かったと記憶しています。

授業の感想

毎回とても楽しく参加していました。私は3月から勉強をスタートしたので、他の方より5か月ほどビハインドでのスタートでしたが、既に終了している授業のビデオ視聴が楽しくて、1ヶ月程度で通常授業に追いつきました。
鈴木先生の授業は、キーワードや大切な知識を複数の授業にわたりながら何度も小出しにして教えてくれるので、『暗記をする』というよりも気づいたら頭の中に知識が定着していました。

試験範囲の中で興味を持った分野とその理由

一番興味を持ったのは『言語と心理』の分野の『バイリンガリズムと認知理論』についてです。まさに今自分の子供の第一言語、第二言語習得に悩んでいるところにぴったりの分野だったので面白かったですし、納得感があり話が腹おちしました。

勉強中、以下の各試験対策にあたって工夫したこと

★基礎試験及び応用試験(読解)
時間があるときは教科書を読みもののように何度も読み返しました。単語を暗記するというよりは、内容を理解することにフォーカスしました。どれだけ知識を詰め込んでも、やはり試験問題の出方にはある程度傾向があると思います。検定試験の過去問を6年分、2回転したのはよかったと思います。

 

★応用試験(聴解)
アクセントが一番苦手でした。アクセント以外は知識があれば解けると思ったので、基礎試験や応用試験と同様に教科書を読みこんだり授業でもらったプリントを暗記し、過去問を解きました。
どうしてもアクセントへの苦手意識は解けませんでしたが、他で点数を取れるという自信をつけてアクセントはプラスアルファの点を取るためという意識で臨みました。

 

基礎試験:81点/応用試験(聴解+読解):84点

試験2ヶ月前から試験日までの毎日の勉強時間

週末は家族との時間に使いたかったので(子供も小さいので)ほぼ勉強せず、平日は一日約5-6時間勉強しました。最後の2ヶ月は別の習い事も休会し、勉強に集中しました。

試験当日の朝に考えたこと

ここまで勉強して落ちるなら他の人もみんな落ちるんではないかというくらい自信がありました。

試験中に考えたこと

出来る気がする!他の人の教科書のきれいさにびっくりしました。自分の教科書がボロボロなのをみて更に自信をつけました。

試験が終わった直後の感想

出来た気がする!とりあえず終わった!!開放感!

合格を知った時の気持ち

とても嬉しかったです。努力が報われた気がしました。

学習したことを今後どのように活かしていきたいか

今は子供への日本語教育に興味があります。ダブル(ハーフ)だったり、インターナショナルスクールに通っていたり等で日本語に苦手意識がある子の助けになれたらと思っています。

合格するための3箇条

1, 1日必ず5分は教科書を読む(手に取る)
2, 過去問は最低2回転
3, 楽しんで勉強する!

 

 

「本気で取り組んだ日々は財産」主婦Fさん

日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ

コロナが始まる一年程前からバンコク生活を始め、ほどよく厳しいパヤタイのタイ語学校へ通い、運良く翌年にタイ語検定3級に合格でき、それなりに充実していました。が、その後のコロナ期間はただ大人しくしていただけで、何かを手にした感覚はありませんでした。コロナが明けてからも、このまま何もせずに(習い事だけで)本帰国するとしたら悔しいなあと感じ始めていました。すっかりのんびりしてしまい社会復帰できないなあとも。

そんな時に思い出したのはタイ語学習の日々でした。その学校はタイ語で説明するメソッドで、授業中に辞書を使えない環境が個人的には新鮮でした。いまだに日本語訳を知らずにイメージで掴んでいる単語もあるほどで、自信にもなりました。
タイ文字は声調の役割を含んでいるため、正しく読めば声調を間違えないのに対して、日本語のアクセントの表記はどこにあるのか、また、どのように教えるのか、など興味が湧きました。

LSEアカデミー無料セミナーの感想

この先生はエキスパートだろうなあ…

授業の感想

自宅でビデオ受講しました。鈴木先生が興味をもてるよう教えてくださいます。その道のエキスパートに身を任せて、リラックスして受けられました。
試験対策としては頻出箇所の強弱を聞き逃さない方が良いのでしょうが、本当に大事なところは何度も後になっても繰り返してくださいます。

 

なお、過去問解説動画でも授業のように詳しく説明があります。全体像が見えた頃の方が理解しやすいこともあるので、授業はあんまり緊張せずにいて大丈夫かと思います。授業の復習は、先生の指示通りテキストをその都度読みました。

メインテキストについて

都度の復習以外の活用法としては、過去問を解いて頭の中が繋がり始めてから読む方が私の場合はラクに読めました。タイミングによって読む目的も効果も違うんだなあと気づきました。特に音声の所は過去問に飽きた頃に読むのをオススメします。

試験範囲の中で興味を持った分野とその理由

音声分野です。以前「日本橋」を「nihombashi」と、nではなくmで表記してあるのを見て違和感を覚えたのですが、その謎が解けました。
テレビのアナウンサーの発音も気にし始めると意外に音が厳密でなくて、子音表を見ながら理由を探ると楽しめました。以前から「南岸低気圧」が「弾丸低気圧」と聞こえていた理由もわかりました。 なお、子音表はカラーコピーしたものを壁に貼っていました。

 

幼少期(昭和)に通っていた某大手音楽教室のグループレッスンで聴音(例えばドミソかファラドかソシレか瞬時に聞き分けてみんなの前で答えさせられて間違うと怒られる)の時間がありました。今思えば自宅のピアノがあまり調律されていないのにいくら自宅で訓練しても無意味なんです、笑。そんな理不尽な過去を思い出すとタタタタタ…は楽しかったです。子供の頃と違って回り道をしないで済むことは大人になって学ぶメリットかなとも思います。

勉強中、以下の各試験対策にあたって工夫したこと

A. 基礎試験と応用試験(読解)について
この2つを切り分けて考えることが私には難しく一緒にして扱いました。時期が来たら検定試験の過去問に取りかかります。時間を計りながら(自分の現状の所要時間を把握するため)大問2つずつくらい解き、鈴木先生の解説動画を見る、を繰り返しました。ちょこちょこ取り組めたので飽きませんでした。
丁寧な解説を過去問に書き込むことで復習しました。暗記しようと頑張るのが元来苦手なので無理に覚えようとせず、沢山解いて解説を聞いているうちに慣れて馴染んで自然に覚えていくという方法を取りました。テキストは該当箇所を探すのに時間がかかるので手元にはおきませんでした。

 

解説動画で先生が「この問題はできてください」とおっしゃった中で自分が間違えたものの数をカウントしてみると、それが上乗せできたら正答率8割を越えるとわかり、そのラインを自ずと目指すようになりました。国家試験になると受験者層のレベルが上がると見込んでいたから結果としてちょうど良かったように思います。

 

B. 応用試験(聴解)について
検定試験の過去問を大問ごとに解いては解説動画を見る、の繰り返しでした。音声テキストは細かすぎるので大分慣れてきてから取り組んだ方がしっくり来ました。過去問に飽きてきた頃に音声テキストをやると新鮮で楽しめました。また、テキスト内の説明やまとめのページは入念に読むと点数アップに直結するかと思います。

 

※基礎試験 81点(区分2は基準スレスレでした)
※応用試験 85点(応用試験Ⅰ 39点、応用試験Ⅱ 46点)

試験2ヶ月前から試験日までの毎日の勉強時間と作戦

計測したことはないですが、そのタイミングでは過去問演習が始まっているので家事やテレビの合間にちょこちょこやりたくなります。私の場合はやりたくなった時にやりたいので、思い立った時に始められるよう過去問や筆記用具などを近くにおいておきました。

 

授業で先生から言われた量を理想的に無駄にせずに取り組もうとすると、私の気まぐれ勉強法では時間が足りませんでした。つまり、やることがなくなるなんてことはありませんでした!それに気づいたのが最後の2週間で、さすがにその時は浮き足立ちました。それで、いつ何をやるか真剣に作戦をたてました。

試験数日前から前日まで

日本に入ってからもそれまでと同じことを続けました。暗記が嫌いな自分にとっては数をこなせない後悔の方が嫌だったので、前日も睡眠は減らして過去問を解き解説動画を見ました。また、当日の持ち物(教材)を吟味しました。

試験当日の持ち物と朝に考えたこと

会場へ持っていく教材を間違わないこと。勉強を優先して乗り越しや乗り換え間違いをしないこと。(京浜東北を含む3路線利用できる駅の駅前に宿を取りました。実際に京浜東北線が当日は工事で計画運休していました)

試験中に考えたことと実際起きたこと

時間をかけて考えたい問いは、検定試験の過去問より時間をかけていいということ。
→そうしないと過去問慣れしすぎて急いで解いてしまいます。新出の専門用語が大問をまたいで出ていて、解きながらようやく用語の風景に合点がいったこともありました。…ってことは前の問いも答えがこれってこと?のように遡って解き直してスッキリしたりもしました。

 

時間をかけずにテンポ良くいけそうな問いならそこは過去問のように進めること。
→と思いつつも時間が余ったから見直して、なんとなく答えを変えた箇所はほとんどが最初の答えで合ってました…

 

トイレは試験会場として使用していないフロアに行くことをオススメします(私は駒澤大学でした)。会場へ到着したら座席からの動線も含めて建物の造りを把握しておくと良いと思います。

 

先輩の体験記の通りで、荷物も上着も床に置かされます。雨で濡れている床に置く可能性も考慮して私はゴミ袋大のビニール袋を持参しその中に入れて置きました。

 

個人的な反省点ですが、解答用紙が各問の通し番号しか書かれておらず(検定試験の過去問のそれとは異なり)、大問2の問1の答えはどこに書けば良いのかと後部席の受験者が監督者に早速尋ねていました。私自身はその問へ至っていないタイミングで聞こえてきたため、私も安易に心の中で同意してしまいました。しかし監督者に動きは見られず、試験打ちきりになるのかなあ…と一瞬考えましたが、私自身は対処法を保留したまましばらく解答用紙を使わずに解き続けました。やはり私も聞いてみようと同じことを監督者に尋ねたところ10分ほどしたら、ご自身の判断で続けて下さい、と書かれたメモを見せられました。そうならばなんとかなるんだろうとそのまま解き続けるうちに、ようやく各問に解答番号の記載があることに気づきました。時間のロス等の影響はありませんでしたが、反省しました。

 

聴解の大問1について
アクセントの3問くらいを除き、読み上げる元の文の表記がないため、予想もつかないし、誤用を元の文に即してメモしておいて隙間時間に再検討するという技が使えませんでした。

試験が終わった直後の感想

A. 基礎試験が終わった段階
ビミョーな出来だなあ…
→足切り点のことは忘れていたので、気持ちを切り替えて後半で盛り返すべく休憩時間に教材をフル活用して、もがきました。

 

B. 応用試験(聴解)が終わった段階
あの問題サイコーに良い問題だったなあ…
→複数の知識を繋げたら正答が導けるすごく良い問題があり興奮しました(合っていればの話ですが)。

 

C. 応用試験(読解)が終わった段階
楽しかったなあ…もうちょっと勉強したかったなあ…検定試験の過去問より良い問題だったなあ…これを過去問として勉強したかったなあ…
→用語のふんわり理解ではなくしっかり理解しているか試されているように感じたため、不合格ならそういうメッセージだろうし再度ちゃんと勉強し直したいなあとも思いました。

合格を知った時の気持ち

お、受かってるじゃん!
危なかったなあギリギリじゃん!(あ、2年前にあと0.2点足りずに不合格となったタイ語検定の時の運がここに巡ってきたんだ!)
少ししてから合格率(8.7%)を知り、目を疑いました…こうなることを知らずに受けられて良かったと思いました。

学習したことを今後どのように活かしていきたいか

若くないと記憶力が…とか、集中できる時間は限られている…などネガティブな理由はいくらでも聞こえてきますが、そんなの関係ないと今回思えました。
今後の人生で何かを頑張りたいとき、若い頃の頑張りだけでなく、今回の頑張りも礎になりそうです。
実は合格を知った時ではなく日本行きの飛行機に乗り込んだときに一瞬胸が熱くなりました。自分の取り組みに誇りをもって「本気」の体験ができたこと自体が嬉しかったです。

本学習を他の人に勧めたいか

何かを本気でやってみたい方にオススメします。

合格するための3箇条

1、情報収集やモチベーションの上げ方も含めて鈴木先生におまかせする
2、指示通りのタイミングで過去問に取りかかる
3、楽しめる分野を見つける

最後に

学習内容の全体像が見え始めるまでは正直なところ2024年の受験をためらっていました。経験上、楽しくなれば夢中になれるはず、とは思っていましたが、私の場合はそれが音声分野だったので出会うまでだいぶん待ちました。楽しめる分野が見つかるまでは、授業後の復習はしたうえで省エネ低空飛行でも良いかと個人的には思います。

 

大人になって勉強すると、子供の頃にはほぼ備わってなかった「引き出し」が使えます。感性も変わってくるからでしょうか、想像以上に理解がしやすかったり自己分析が活かせたりなど、大人になって勉強する方が有利なこともあるように思います。

 

コロナ期以降のモヤモヤとしていた自分を思い起こすと、今は晴れ晴れとした気分です。堂々とバンコク生活を楽しみたいと思います。

 

国家試験初年度の合格率を目にしてプレッシャーもあるかもしれませんが、それ以上に、やりきった時のご自分の姿をイメージして、せっかくの環境を味方にして、ぜひ楽しんでくださいね! 陰ながら応援しております。
以上です。本当にありがとうございました。

 

 

「家族の支えに感謝して」主婦Gさん

日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ

オンライン英会話を受講している時に、先生から「日本語が話せるんだから私のように先生になったらいいのに」と言われた事がきっかけです。“子育てをしながら自分のペースでできる仕事”があればと考えていたところでしたので、その選択肢の一つという感じでした。
また、昔から周囲に日本語教師やその仕事を勧めてくれる人がいる環境であったことも興味を持つきっかけになったかもしれません。

LSEアカデミー無料セミナーの感想

興味を持った時期が遅く、セミナーも終わりの時期でしたので取り敢えず行ってみようという感じで参加しました。
そのような状況の私の質問にも一つ一つ丁寧に回答して頂き、漠然としたイメージであった日本語教師というものが少しですが理解できました。学習の内容が面白そうだと感じましたし、先生の話術が素晴らしかったため授業を聞くことに苦手意識がある自分もこの先生の授業ならやり通せるかもしれないとも思いました。

授業の感想

受講を開始したのが5月中旬と講座のスタートから半年ほど遅れていた為、終わってしまった分の講義は動画で受講しました。
自宅で動画を見続けるのは孤独ではありましたが、自分のペースでできる点、繰り返し見られる点が良かったです。先生のお話が頭にどんどん入ってくる感覚があり楽しく勉強できました。 対面授業は子どもの体調不良等が重なり欠席させて頂くことも多く、思うように受講できませんでした。中々受講できないこともあってか、最後の時期まで緊張感のある中で2時間半の授業を受けることに慣れず、サボりたい気持ちを抑えながら頑張って登校しました(笑)。一緒に受講している方の様子に刺激をもらえたり、分からないことを相談させてもらったりと情報交換させていただける点はとても有難かったです。
動画・対面どちらも、先生のお話は頭に残りやすく、授業を受けているというよりは面白い講演を聞いている感覚でした。重要なポイントを繰り返し話してくださるので自然と頭に刷り込まれていきました。

試験範囲の中で興味を持った分野とその理由

どの分野も興味深かったですが、特に印象に残ったのは『異文化コミュニケーション』と『国内の日本語教育事情』です。
異文化コミュニケーションでは、自分のこれまでの海外での経験や、国内外問わず異文化に触れた経験の点と点が繋がり、そういうことだったのかと納得がいくことが多くありました。もっと早くに知りたかったと思いました。
日本語教育事情については、国内での日本語教育に関する取り組みや国としての動き、なぜ外国の方が日本に増えているのか等、国と言語教育の関わりを考えるきっかけになり非常に勉強になりました。

勉強中、以下の各試験対策適宜工夫したこと

★基礎試験、応用試験(読解)共通
〇教科書を繰り返し読む
→先生から教科書を読むことの重要性を度々聞いていましたので、3周読むことを目標に時間があれば読んでいました。

 

〇暗記を重視しない
→しっかり暗記するよりは、思い出せること、問題の中の違和感に気付けることを意識しました。具体的には教科書や資料を読むことや、検定試験の過去問を解くことに時間を使いました。

 

〇文法問題をおさえる
→文法は苦手だったのですが、おさえていれば得点アップに繋がると個人的には感じていたので、定期的に教科書やプリント、自分でまとめたノートでポイントを確認し一問でも確実に解けるようにという意識で優先的に取り組みました。

 

★応用試験(聴解)
子音表を何度も書き、速く書けるように練習しました。過去問の時期に入ってからは音声問題を毎日解き、耳を慣らすようにしました。
アクセントの問題は、聞こえてきたアクセントを頭の中で“タタタ”の音に直すと解きやすかったです。

試験2ヶ月前から試験日までの毎日の勉強時間

一日平均3~4時間、試験の一週間前は平均5時間です。先輩方の合格体験記を読むと平均5時間以上という方が多かったので自分も同じくらいの勉強時間を目指したのですが、なかなか時間が作れず結果これくらいになりました。時間帯については色々と試行錯誤し、最終的には子どもを送り出してから帰宅するまでの時間を勉強時間に当て、午後は隙間時間を活用、夜は早めに就寝というペースに落ち着きました。5分、時間があれば勉強できるように、隙間時間に何をするか事前に頭に入れておくと効率的にできました。(私の場合は、苦手な分野のプリント、教科書、子音表、まとめノート等を見ていました)

試験当日の朝に考えたこと

持ち物の確認、遅刻をしない、無事に会場に着き試験を最後まで受けて帰る、それが出来れば十分だと考えました。
タイから日本へ渡航しての受験は事前の調整や体調面の心配など常に不安があったので、無事に当日を迎え試験を受けられることに感謝しました。
試験の二日前から緊張でよく眠ることができずこれでベストな結果が残せるのか不安に思いましたが、きっとそういう状態なのは自分だけではない、周りの方が賢くて余裕そうに見えても実際は分からないと気持ちを落ち着けました。

試験中に考えたこと

一問一分で解くこと、目の前の問題に集中すること、ミスがないか見直すことを特に意識しました。分からない問題や自信のない問題が次々に出てきたので気持ちが折れそうになる瞬間もありましたが、とにかく諦めずに集中することを自分に言い聞かせました。
休憩時間は自分のまとめノートを確認したり、資料を見たりしました。まとめノートは5~10分で全て確認できる程度の量に留めていたので、休み時間の度に目を通しました。休憩時間に何をするか何となく決めておくと焦りが減る気がします。

試験が終わった直後の感想

やっと終わったという気持ちと終わってしまったという気持ちがありました。
多少自信を持って試験に臨んだので試験が終わればスッキリすると思っていたのですが、実際に受けてみると予想外の問題や初めての形式にとまどったり、試験の進行やお手洗い事情についても一回目の試験ということもあってかスムーズにいかない点もあり、試験全体に必死に食らいついたまま何とか終わったという感覚でした。
自分の勉強方法は合っていたのだろうかと空しい気持ちにもなりました。 同じ会場で試験を受けた同期と合流しやっと一息つくことができました。

合格を知った時の気持ち

なぜ自分が合格したのかと考えました。試験問題も持ち帰れず、合格基準もどうなるか分からない中でしたので、喜びよりも自分の点数や合格基準に変更があったか等を確認して色々と考えました。実は今もまだ合格した実感があまり湧いていません。

学習したことを今後どのように活かしていきたいか

将来日本語教師として働くかまだ決めていませんが、せっかく取得した資格を活かして人の役に立つことができたらと思うようになりました。

本学習を他の人に勧めたいか

日本語教師を目指していなくても、私たちの日常に関わる内容が多くあり勉強する価値のある内容だと思います。
また自分のために勉強できる時間はとても贅沢なもので、同じ目的を持つ仲間と共有する時間の大切さも久しぶりに思い出しました。
もし内容に興味がありある程度の時間が確保できるのであれば是非お勧めしたいです。

合格するための3箇条

①自分の状況を把握し、迷ったら素直に意見を求める
→鈴木先生の仰ることを守りつつ、自分に与えられた時間と苦手分野を把握し、何をやって何をやらないか(勉強をしないという意味ではなく)を決めて勉強を進めました。迷った時は勉強の優先順位や方法を鈴木先生に相談させていただきました。必死に勉強すればするほど冷静な判断が難しくなるので先生からのアドバイスはとても貴重でした。

 

②コンディションの悪い時に問題を解くこと
→前の先輩の合格体験記に書かれていたことで、私も真似をしました。例えば眠い時、風邪気味の時、イライラしている時にチャンス!と思い数問解くことで、どんな時でも解けるという自信がつくと思いました。

 

③体調とメンタルの管理
→仕方のないことではありますが体調を崩すとその分遅れてしまうので、手洗いうがいに気を付けたり、疲れを感じたらマッサージを受けて休むなどしました。
また私の場合は時間の捻出が最大の課題と感じ非常に焦った時期もありましたが、「自分はよくやっている」と自分で自分を慰めたり「子どもがいるお陰で頑張れている(はずだ)」と思い込んだりとメンタルを保つように努力し、できるだけ前向きに取り組みました。勉強期間が長丁場なので、途中で糸が切れてしまわないように自分のペースを見失わないように意識しました。

 

 

「『教える資格』を自信に変えて」日本語教師 Hさん

日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ

タイのブラパー大学で交換留学中、日本語学科でティーチングアシスタントとして授業のお手伝いをしたり、欠員が出た日本人講師の代わりに試験の作成や評価に関わったりしていました。留学終了後、当初はタイ国内での大学院進学を目指していたため「タイでタイ語を勉強しながら少し関わった日本語教育の仕事で資金を貯めよう」と考えました。そして、軽い気持ちでタイの私立学校に就職し、日本語教師として働き始めました。

 

タイ語ができる日本語ネイティブという理由で採用してもらったため、日本語教育に関する知識はほぼゼロに近いものでした。一年目は幼稚園生と小学一年生を担当していて、あまり高度な知識がなくても教えることができましたが、「私が日本語教師を名乗っても良いのだろうか」という不安と、間違ったことは教えられないというプレッシャーからあまり自信がありませんでした。

 

教師一年目が終わった頃、さまざまな事情が重なり大学院進学を諦める決断をしました。折しも日本語教師が国家資格になるというLSEアカデミーの広告を目にし、「この機会にしっかり勉強して資格を取ろう」と思い本格的に学習を開始しました。

 

留学中、大学の日本語教師に「日本語がおかしい」と馬鹿にされたり、就職後は日本語教育の勉強もせずにタイで教師として就職したことを見下されたりして、悔しい思いをしました。その悔しい思いが資格をとって見返してやりたいという気持ちになり、勉強に力を入れるきっかけにもなりました。この悔しさからの「絶対に資格をとってやる!」という気持ちが勉強の一番のモチベーションでした。現在日本語教師として働いている以上、「合格できなかったら恥ずかしい。受からなかったら向いていないものだとみなし、日本に帰ろう」と決意し資格に全力で向き合いました。

LSEアカデミー無料セミナーの感想

受講を決めてセミナーに参加しました。たった1人のために2時間も時間を割いていただき、ビデオ授業での学習に対する不安を取り除いてくださいました。日本語に関する質問を投げかけられたとき、日本語ネイティブであるのにもかかわらず答えられない自分の無知さを痛感していたため「知らないことを認め、先生についていこう」と決めました。

授業の感想

用語は何度も繰り返し話してくださるので気づけば覚えていました。オンデマンド受講でしたが動画だけでも内容が十分理解できました。
要領は悪いので真似しない方が良いと思いますが、私は文字で情報を取り込むよりも何度も見聞きした方が覚えられるので動画を3周見ました。授業が進むにつれて日本語教師脳が育ち理解が深まりました。少し忘れた頃に何回も動画を見直せるのもオンデマンドの大きな利点でした。復習のために教科書を開くと動画内で話していた内容や補足プリントに書き込んだ内容が鮮明によみがえり、より効果的に学習できました。授業の最後に、その回で習った内容に関する問題を解く時間があったのも考える練習になりとても良かったです。

試験範囲の中で興味を持った分野とその理由

分野:音声学
理由:学校で日本語学習者の誤った発音を聞いていてアドバイスの仕方に悩んでいましたが、口腔断面図を学んだことでどう間違えていてどのように指摘すると良いのか理解できたからです。
またタイ語の発音は難しい…と思っていましたが、日本語の「ん」の発音が次の音によって6通りも変化することを学び、「話しやすいように発音を変えてしまう日本語のほうがタイ語よりも難しいのではないか」と気づきました。日本語学習者はネイティブが無意識に変えている発音を文字として読み分けなければならないため、より難しさを感じているのだと発見しました。

勉強中、以下の各試験対策にあたって工夫したこと

全体を通して
正答を選び出すだけではなく、誤りの選択肢はどこが間違えているのかも答えられるように練習していました。
検定試験の過去問題を解いた後は、自分がなぜその選択肢を選んだのか覚えているうちに鈴木先生の解説動画を見ました。 学校やコンドミニアムの共有スペースなどを利用して、自分が慣れない場所で問題を解いて、本番の緊張対策や雑音の中で試験を解く練習をしました。

 

★基礎試験 80点
時間配分を意識し、前半の問題に時間をかけすぎないように注意しました。(20分ほど時間を残して解き終わるようにしていました)

 

★応用試験(聴解) 40点
子音表は自分なりの語呂合わせで覚えていました。毎日少しずつ音声を聞くのもそうですが、試験本番を想定し最初から最後まで通しで解いて集中力を保たせる練習もやっていました。2人の会話を聞いて二つの問いに答える問題が苦手だったのでたくさん音声を聞きました。

 

★応用試験(読解) 48点
配布された資料の数字やランキングを改めて自分で再整理し、一覧にまとめて比較しやすくしました。大学時代に技能実習制度についてゼミで取り扱ったことがあるので、文章を読む練習も兼ねて過去の論文を読みました。

試験2ヶ月前から試験日までの毎日の勉強時間

5月に受講を始めてから平日毎日約4時間勉強していました。土日はしっかりリフレッシュすると決めていたので、その分平日に集中して勉強しました。一度に4時間勉強するのではなく授業の空きコマを活用し、隙間時間を見つけては教科書を開くようにしていました。試験1ヶ月前の10月に2週間ほど学期休みがあったので、その時間を有意義に活用し集中的に勉強しました。試験1週間前の土日は本番を想定し、当日と同じようなスケジュールで過ごしました。

試験当日の朝

アパートのようなホテルに泊まれて窮屈なく眠れたので、良い目覚めで試験当日を迎えられました。試験後は友達とご飯に行く約束をしていたので、久しぶりの日本の居酒屋を試験のご褒美にしていました。緊張でガチガチにならないように楽しいことを考えてリラックスを心がけました。

試験中に考えたこと

(過去問を全部通しで解いても20分くらい早めに終わっていたので)焦らずゆっくり慎重に。マークの見直しもしっかり。(これまではマークミスはあまりしていませんでしたが、本番では5問ほどミスしていました)

 

休憩時間
お手洗いから一番近い部屋だったので休憩時間は真っ先に向かいました。休憩終了時間前に試験の説明が開始されたミスもあったので、早めに行って間違いありませんでした。
昼食は血糖値の急激な上昇を防ぐため野菜を中心に食べました。昼食後は眠気覚ましとスイッチの切り替えも兼ねて歯磨きをしましたが、それが自分的にはとても良かったです。

試験が終わった直後の感想

やっと終わった… 終わってしまった…正直できたんだか、できていないんだかわからない。手応えがない。とにかく終わった。

合格を知った時の気持ち

今まで手探りで日本語を教えていて、留学中に日本語教師に言われた言葉にも自尊心をすり減らしていたのでようやく盾となるものができた…少しは胸を張って教えられるかなと思いました。

学習したことを今後どのように活かしていきたいか

今まではタイ語で日本語を教えていてタイにこだわっていました。しかし資格をとったことで直接法で教えれば日本でも何人相手でも日本語を教えることができます。経験を積んで選択肢を広げて日本でも教師になってみたいなと感じています。また第二言語習得で大事なことも学べたので外国語学習にも取り組みたいです。

本学習を他の人に勧めたいか

ゼロから始めても半年で合格できたのでとてもお勧めしたいです。基礎試験からの合格率が8%と聞くと気が遠のきそうになりますが、その狭き門をくぐるととても達成感が味わえますし、勉強したことは無駄にならないのでぜひ勉強してみてほしいです。

合格するための3箇条

サボり細胞に打ち勝つ
色々な誘惑が周りに溢れていますが、それは試験後にだってできます。むしろ試験が終われば思う存分にやり放題。今頑張らないでいつ頑張れるのか。サボっている間に大事な一点を失うことになるかもしれません。あのとき〜していれば…と結果で落胆する未来、耐えられますか。

 

先生を信じてついていく
これくらい勉強していれば十分だろう…とは思わずに、とにかく上を目指していました。試験が近づくにつれて不安な気持ちにもなりましたが、悩んだってしかたがない。今までたくさんの受講生を合格に導いてきた先生なんだから信じていれば合格できる。そのような気持ちで耐えました。

 

合格した自分を想像する
試験勉強中は、絶対合格する!という気持ちであえて職場や友達などの周り人に受験することを話して、合格の報告しかできないような環境を作っていました。言葉に出しているとより現実味がでて本気で向き合えました。
受かるか受からないかの心配よりも試験に合格したら日本で働こうかな…タイに残るとしてもあと何年いようかな…など、受かること前提で考えることが多かったです。合格した自分を想像することも合格には必要だと感じます。

 

 

「受験勉強はメタ認知の実践だった」主婦Iさん

日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ

夫から、帰国後の再就職に活かせるのではとLSEの無料セミナーを勧められたことがきっかけでした。

LSEアカデミー無料セミナーの感想

日本語教員という仕事についてよく知らずに軽い気持ちで参加した無料セミナーでしたが、セミナーで鈴木先生の本物の授業のような熱のこもったお話を聞き、日本語を教える教え方や、どういった方が日本語教育を必要としているのか理解することができ、LSEに通って日本語教員の資格を取りたいと思いました。

授業の感想

三時間弱の授業時間、先生の話を聞きもらさないように集中して聴いたりメモを取ったりと、毎回終わるとヘトヘトでしたが充実した授業内容と先生の講義が面白く、毎回楽しみに通っていました。

試験範囲の中で興味を持った分野とその理由

学習ストラテジーの内容です。自身が他の言語を学ぶときや、また日本語教員試験の勉強においても学習ストラテジーの考え方がとても参考になりました。

勉強中、以下の各試験対策にあたって工夫したこと

★基礎試験 86/100
基礎試験の対策でしておいてよかったと思うことは、①授業後の復習、②検定試験の過去問演習です。

 

①授業後の復習
毎回授業後に、授業内で配られるプリントを教科書に切り貼りしたり、書き込んだりしました。鈴木先生に覚えようとしないでとにかく何度も読みなさいと言われたことを意識して、教科書を何度も細かいところまで読みこみました。各章の内容を統合的に理解できるように、各章を前に戻ったり、行ったり来たりしながら読み込みました。

 

②過去問演習
過去問を解いて、鈴木先生の解説動画を見て新しく出てきたことは教科書に書き込む→またその部分の教科書の範囲を読み直すことを繰り返しました。

 

★応用試験(聴解)42/50
①とにかく音声に慣れる→教科書、過去問の音声、どれでもいいので一日30分弱聞くこと
(もちろんできない日もありましたが)
②子音表を覚える→見なくても問題が解けるようにする
の2点を行いました。

 

★応用試験(読解)47/60
応用試験の対策としては、過去問を解いて解説動画を見て、考え方を理解して教科書に書き込むことを繰り返しました。

試験2ヶ月前から試験日までの毎日の勉強時間

試験2ヶ月前くらいからは、学校や習い事等どうしても必須の用事以外は用事を入れないようにしていました。平日は子どもを学校に送り出してから帰ってくるまでや、家事の合間、子どもが宿題をやる隣で一緒に、など隙間時間も加えると5時間くらい勉強していたと思います。週末は子どもの習い事等があり平日よりは時間が取りにくく、3、4時間くらいだったと思います。

試験当日の朝に考えたこと

とにかく体調を崩さず試験当日を迎えられた!ここまできた!あとはやるだけ!という気持ちでした。

試験中に考えたこと

今年は諦めようか、など頭をよぎりましたが、いやいや、あきらめず頑張ってみようと自分を励まし、問題になんとかついていくといった感じでした。過去問を解いた経験から何問か間違えても大丈夫とわかっていたので、わからない問題があっても慌てず次、と気持ちを切り替えることができました。

試験が終わった直後の感想

試験直後はとにかく長時間で疲れた〜!です。しばらくたってからは基礎試験が合格圏の点数が取れたか自信がなく、今年はダメだったかも、、、。でも今年できることは全てやった!約1年間よくがんばった!と言う気持ちでした。

合格を知った時の気持ち

半分信じられない気持ちと、ほっとした気持ちです。

学習したことを今後どのように活かしていきたいか

日本に帰国したら、介護現場で働くために来日されている外国人の方の日本語教育に関わってみたいと思っています。

本学習を他の人に勧めたいか

LSEアカデミーの講座では、授業内容はもちろん、勉強方法や試験に向けたスケジュール管理、時にはメンタルのことまで、的確に指導してくださるので日本語教員資格を取得したいと考えられている方にオススメしたいです。

合格するための3箇条

①鈴木先生から言われた勉強方法、スケジュールを守ること
②とにかく教科書を隅から隅まで読むこと
③メタ認知という視点

 

メタ認知と言う言葉を授業内で学び、受験勉強中も常に今自分はどのくらいできていて、何がたりないか、どこの分野が苦手なのか客観視し、計画・実行・評価することを特に意識していました。そうすることで試験前にもやるべきことが把握でき、あせりを感じずすんだと思います。
また試験本番も、焦っている自分や諦めようとしている自分に気づいて修正できたのは、メタ認知という視点のおかげかなと思います。

 

 

「日本語を教える未来を描いて」主婦Jさん

日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ

バンコクでこちらの講座が開かれているのは前々からフリーペーパーなどで知っていました。当初はちょっと興味があるかも、程度だったので受講には至らなかったのですが、子どものインターで日本語に興味のある外国人のお母様や生徒と接することが時々あり、日本に興味を持ってもらうのがとてもうれしく感じ、そのような方々に日本語を教えることができたら、第二の人生が豊かに楽しく過ごせるのではないかと考えたからです。

 

ちょうど子どもも受験の年だったので、自分も一緒に勉強をがんばろう、自分も同じ受験生になれば子どもの気持ちもなんとなくわかってあげられるのではないかと考え、2024年の受験を目指し受講を始めました。

LSEアカデミー無料セミナーの感想

セミナーの申し込みをした際に迅速にご対応いただきました。
オンラインセミナーだったのですが、日本語のなにかの教え方について質問(すみません、内容は忘れてしまいましたが)を受けた際に、なんとなく答えはわかっているのに日本語で説明ができなかったのを覚えています。
そのことが意外とショックでした。ただそのショックがあったので、授業の中で先生の一つ一つの説明を自分の言葉に置き換えて落とし込むという意識を強く持てたので良かったと思っています。

授業の感想

教室までの移動に時間がかかり、着く頃には疲れが。。。ということも多かったですが、体力に自信がないときは無理をせず欠席しビデオ視聴ができたので、それが非常にありがたかったです。

試験範囲の中で興味を持った分野とその理由

教授法です。歴史の流れとともに教授法をみていくと理解が深まり、とても興味が沸きました。実際に早く使えるようになるにはどのような教授法の組み合わせがいいのか、その人にとってどのような教授法が合うのか、今後時代が進んだら新たな教授法が出てくるのか、実際に教壇に経ってからもずっと永遠のテーマだと思いました。

勉強中、以下の各試験対策にあたって工夫したこと

★基礎試験
全てに言えることは、
・鈴木先生が言った通りのスケジュールで復習
・問題集を必ず遅れずにやる
・検定試験の過去問をできるだけやり、傾向を掴む
・過去問題で間違えた項目は、教科書に戻り再度読んで自分の言葉に言い換えて落とし込む
です。

 

★応用試験(聴解)
・口腔断面図は早い段階で覚えてしまう(→音声問題は無敵になる)
・時間を空けると感覚が鈍るので、どんな問題でもいいので音声問題を聞き流ししておく
日本語教育能力検定試験の聴解・問題4を苦手としていたので、問題を聞きながらメモをとり、見て一瞬でわかるように心がけました。

 

★応用試験(読解)
実際に自分が先生になったらこう教える、こういう心構えでいたい、と考えながら解きました。また間違ったところは根本的に考えが違っているところなので、そこを重点的に落とし込むようにしました。過去問をどんどんやっていくと大事なところは何度も言葉を変え、切り口を変え、出題してくることがわかるのでその項目については完璧にしました。

試験2ヶ月前から試験日までの毎日の勉強時間

午前中3時間、午後2時間の5時間くらいです。夜は疲れもあり、目も見えなくなるので敢えてやりませんでしたが、試験1ヶ月前からは夕食後も3時間くらい追加で勉強していました。

試験当日の朝に考えたこと

費やした勉強時間だけは自信を持てていたので、試験でその成果が出るといいなと思いながら会場に行きました。会場を見回すと自分よりもかなり年上の方たちが大勢いらっしゃったのですが、その方達よりはまだまだ脳は柔らかい!年配の方には絶対に負けたくない!という変な対抗意識で燃えていました。(普段は全くそういうことはないです!)

試験中に考えたこと

日本語教育能力検定試験の過去問のペースで解いたところ、かなりの時間が余りました。全問解き終えて良かったという安堵の気持ちと同時に、このたくさん余った時間で見直しをどう進めたらいいのか少し迷いました。(怪しい問題だけ再確認するにはそれでも時間が余りそうで、結局最初から全て見直しを進めたところ、最後の何問かは時間切れでできませんでした)

試験が終わった直後の感想

ようやく終わったーーーという開放感と、万が一結果が悪くてもできることはやりきったという満足感。

合格を知った時の気持ち

応用試験(読解)で答えに確信がもてない問題が結構あったので、合格しているかどうかずっと不安だったこともあり、合格の文字を見たときは万歳でした。

学習したことを今後どのように活かしていきたいか

いつか教師になって日本と日本語を正しくわかりやすく紹介・説明できる人になりたいです。

本学習を他の人に勧めたいか

興味がある人には進めたいと思います。

合格するための3箇条

1. 自分に最適な学習スタイルを早い段階で把握し、進める
2. 時々自分に甘くなってもいいので、その分違う何かをがんばってみる
3. 先生と自分を信じる

 


■「日本語教育能力検定試験」合格体験記

「日本語の面白さに惹かれて」主婦Kさん

【LSEアカデミー無料セミナーの感想】

無料セミナーであるにも関わらず、試験に関すること、日本語教師に関すること、日本語そのものに関することなど想像以上に多くの情報を丁寧に説明していただけたことに驚きました。日本語の特徴を他の言語と比較しながら説明していただいた際には、日本語の難しさに気付かされるとともに、日本語という言語の面白さに惹かれました。また、このことが私にとっては最も受講の意欲を高めることにもなりました。


無料セミナーでここまで教えてくれるのであれば、LSEは試験のテクニック的なものを学ぶだけの学校ではなく、日本語教育に関する様々な知識を学べる場なのだろうと思いました。無料セミナーで多くのことを教えていただいたことで、安心したとともに勉強をスタートするのが楽しみになりました。

【授業の感想】

毎回の授業はスピード感があり、一回の授業で多くのことを学べるので、前進している実感があって楽しかったです。また、教科書以外に補助のプリントを配布していただけるのでメモに時間を取られすぎることもなく、プリントを見ながら思考が整理できました。それにより鈴木先生の話に集中することができました。


講座の中では特に「言語政策」に興味を持ちました。言語が国のあり方や政治的なことにも結び付いているという話は新しい発見でしたし、日本語を教えるということは考えていたよりも意義のあることなのだと思えました。


その他にも、コミュニケーション理論や日本における外国人労働者の受け入れ政策、各国の言語政策や過去の日本の言語政策など、思っていた以上に幅広い知識、視点を講座から得ることができました。

【今後学習したことをどのように生かしていきたいか】

今後、日本語教育の道に進むかはまだ決まっていませんが、講座で得た知識や物事を多角的に捉えられるようになったことは他の仕事にも活かせると思います。

【最後に】

LSEでの勉強は日本語教育にそれほど関心がない人にもお勧めですが、知的好奇心のある人には特に勧めたいです。

試験合格を目指す講座ですので「いい話聞いた」で終わりではなく、自分の強みとなる知識にすることができると思います。

 

 

「人生の転換点」主婦Lさん

「自分の夢を心から語れるようになったこと」これが検定試験の勉強から得たもっとも大きな収穫でした。

 

タイに移住するまでは日々慌ただしく働き、自分自身の内面を見つめる時間がほとんどありませんでした。タイに移住後も、あり余る時間をどう使えばいいのかと焦るばかりで、海外駐在という貴重な状況を心から楽しめない自分が本当に残念でした。

 

そんな中LSEに出会い、日本語教育の勉強を始めたことで毎日のリズムができました。さらに、日本語教師のやりがいや奥深さ、将来性を知れば知るほど、「やろうと思えば自分の力で様々な挑戦ができるかも?!」と前向きに思えるようになったのです。

 

LSEとの出会いは、私の人生の中で間違いなく大きな転換点だったと思います。そのような経験を与えていただき、検定試験の合格まで丁寧に確実に教え導いて下さった鈴木先生や澤山先生、その他関係者の皆様には心から感謝しています。

私の日本語教師としてのキャリアはこれからですが、タイ生活で経験した多くのことを実践に活かし、日本語学習者や地域に還元していければと思っています。


これから検定試験に挑戦される皆様とも、日本語教育に携わる一員として、いつかお会いできることを楽しみしています。

 

 

「新鮮で貴重な経験」 主婦Mさん

【日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ】

『宿題終わったの?早くやりなさいよ!』と声かけする日々の中、ふと、あれ?何かが違う・・・一方的に求めるよりも態度で示そう!親の背中を見せよう!と興味を持っていた日本語教育の学習を始めようと思いました。

【LSEアカデミー無料セミナーの感想】

ほぼ受講を決めていたので、開講後のイメージをしながら受けました。初めて受けた鈴木先生の講義は何かのショーを見ているかのようでした。

【授業の感想】

ライブ授業では集中力を持続させることが大変かなと考えていましたが、それは杞憂に終わりました。私は昔から先生の雑談や、どうでもいい話ばかり覚えているような生徒だったのですが、鈴木先生はどうでもいいような話の体で重要なことを話してくださるので、頭に残りやすかったです。本当に大事なことは、授業のたびに繰り返し言ってくれるのでかなり刷り込まれました。最終的には2時間半の授業を最後まで集中して受けられるようになりました。

【今後学習したことをどのように生かしていきたいか】

私にとってこの一年の経験はとても貴重なものになりました。というのも、私は本格的な受験という経験をしたことがありません。なので、試験に向けて一年前から準備をし、知識を貯めていき、その成果をたった1日の数時間で発揮して合否が決まるという経験自体が新鮮でした。この経験はこれからの子供への教育に生かせるのではないかな、と思っています。
また、AI社会だからこそ、人間味のある日本語教師としておばあちゃんになるまで働くことができたら幸せなことだと考えています。

【最後に】

大人になって勉強に時間が使えるなんて、有り難いことだな、といつも思っていました。デリバリーやアヤさん、長い休みに子供を通わせられるナーサリーが充実しているバンコクの環境にも感謝していました。
うちは主人が毎年資格試験を受けていたので、私の気持ちを察し、試験前はお皿洗いなど家事を率先してやってくれました。ときには、70%できれば合格と思うな100%できる気持ちで勉強しろ、一発合格以外絶対にありえない!など、ゲキを飛ばしてくれたのも、当時は辛かったけれど良かったと思っています。
子育てが何より大切なこの時期に挑戦すべきことだったのか?と自問することもありましたが、試験合格の為のこの一年はとても密度が濃く、LSEのクラス内での出会いも素晴らしいものでした。やる気がある人には子育て中でも挑戦してみる価値はあるよと伝えたいです。

 

 

「誰かの役に立てる喜び」 主婦Nさん

【日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ】

駐在妻として働けない期間、自分自身のスキルアップのため何かできないかと考えていたとき、フリーペーパーの広告欄で、LSEの存在、日本語教師という資格を知り、一瞬で心奪われた感じがしました。

【LSEアカデミー無料セミナーの感想】

無料セミナーに参加すると、鈴木先生のお話が魅力的で、語学に興味がある人にはたまらない授業内容であることが分かり、知的好奇心が大いに刺激されました。また、授業を受けるという行為も久しぶりで新鮮であり、要領よく資格を取るにはこういうところに通うのも手だなと思いました。日本では電車やバスを乗り継いで高額な授業料を払わなければならないことを考えると、タイでは十分な勉強時間も確保できる上、住んでいたサービスアパートから徒歩2、3分のところに教室があるという好条件が揃っており、今このチャンスを逃したら、もう一生日本語教師の資格を取ることはないだろうと思い、受講を決意しました。

【実際の授業の感想】

鈴木先生の日本語教師としての実体験のお話は非常に興味深く、また、各講義は、検定試験を緻密に分析し、考え尽くされた完璧なものでした。重要なことはいつの間にか覚えてしまうよう、繰り返しインプットしてもらえます。そのうち、問題を解いていて選択肢に迷うようなとき、「鈴木先生ならこう言うだろうな。」と勘が働くようにさえなりました。特に、論文や音声は独学ではとてもできなかったと思うので、LSEの講義を受けて本当に良かったです。

【最後に】

検定試験合格後、経験を積みたいと思いタイ人の友達に日本語を教え始めました。とても新鮮で楽しいです。毎回、どんな授業にしよう?どんなアクティビティを入れたら楽しいだろう?語彙が定着するだろうか?と、試行錯誤しています。
迷っている方がいたら、とにかくスタートしてほしいです。合格にはLSEでの勉強が一番の近道だと思います。言語学の勉強は、自分の英語やタイ語の語学学習にも活きています。私は取り立てて得意なことがなく、ずっとコンプレックスを抱いていました。今回、検定試験に合格したことで少し自分に自信を持てるようになりました。そして今、人に日本語を教えて誰かの役に立てているということにとても喜びを感じます。
LSEに出会えたことは私にとってとてもラッキーでした。素晴らしい先生や意欲のある仲間たちと勉強できてよかったです。検定に合格したことに満足せず、これからも本を読んだり、できれば勉強会に参加したりと日本語教師としての研鑽を積んでいきたいと考えています。

 

 

「私の人生に新たに敷かれたレール」 本帰国者 主婦Oさん

【日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ】

日本への本帰国が近づいた頃、帰国後は働いてみようかと、ハローワークの求人をインターネットで見ておりました。年齢や通勤圏内で検索すると、目に入ってくるのは、ビルの清掃やマンションの管理人などの求人…。やはりブランクもあるし、なかなか難しいものだなぁと思いながら画面を眺めていたところ、その中に「日本語教師」という職種が何度か現れることが気になり、必要資格などを調べたのが、この仕事を自分のキャリアとして初めて考えた瞬間でした。それまでも耳にすることはあった職業でしたが、自分が「日本語教師」になることは考えたことがありませんでした。バンコクに住んでいる自分にそのとき何ができるだろうと考えて調べていましたらLSEのHPがヒットし、勉強を始めることにしました。

【授業の感想】

開始当初は、先生のお話を聞いているだけでおもしろいなぁ、などと思いながら通っていました。次第に内容の難易度があがると、楽しいだけではない状況になりましたが…(苦笑)。先生の口調や余談も、学習項目をインパクトをもって覚えるためには欠かせないファクターでした。また、教科書どおりではない学習の順序や、記述を書く際のLSE独自の公式など、これまでの指導のご経験から編み出されているだろうLSE流の授業だからこそ、結果が出せたのではないかと思う要素はたくさんあったと思います。私は途中で本帰国になってしまいましたが、LSEの非常に手厚いサポートに助けられました。おかげさまでバンコク教室にいるのとほぼ変わらない状況で学習を続けることができました。このシステムは、いつ本帰国になるか分からない海外駐在員にとって、一年間という長期に渡る学習を安心して始められる大きなメリットだと思います。

【最後に…】

正直、LSEの存在をもっと早くから知っていれば…と思ったことはよくありました。
バンコク滞在中に資格をとって、教える経験なども少し積んだ上で帰国できたら良かったのにと。でも今は、この職業とLSEを知り得ただけよかった、バンコクにいる間に勉強を始められてよかった、と思っています。それまでなかった人生の新しいレールが突然敷設された気分です。本当に不思議な気分です。
この1年の間に、本帰国前後の忙しさや、帰国後も転居があったりと、不安要素もありましたが、何とか結果を出すことができたのには、両親までも含めた家族の協力が不可欠でした。心から感謝しています。
帰国後、在留資格についての法改正も話題になり、外国人に対する日本語教育に関心が高まっていることを痛感します。バンコクの地で日本語教師という職業、そしてLSEの存在を知り得たみなさんはラッキーだと思います。ライバルはたくさんいますが、検定合格というアドバンテージは価値があるものだと確信しています。試験勉強中は辛い局面もあるかと思いますが、合格という目標を見据えて一歩一歩進んでいってください!

 

 

「ビジネスに通じる奥の深い授業」 駐在員・日系メーカー人事総務 Pさん

【日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ】

過去に妻がLSEで受講しており、自分も昔から異文化コミュニケーションに興味があったので、せっかく海外にいるのであればと思いました。また、自分の娘がタイで生まれ育ち、日本語を徐々に話し始めているときにどのように言語習得がなされているのかに興味を持ったことも大きいです。

【LSEアカデミー無料セミナーの感想】

熱血な授業である旨は妻から聞いておりましたが、ライブでお目にかかる鈴木先生は熱く日本語の面白さや奥深さを話してくださいました。また当時はタイ駐在期間も終盤になっており、最後にタイで何か残したいと思い、受講を決めました。

【授業の感想】

ただテキストを読んでいくだけの授業ではなく、文化的、歴史的背景も含めて圧倒的な知識量でまた知的好奇心がくすぐられる授業なので、毎週あっという間に終わってしまうという印象です。テキストだけでなく、授業で配られるプリントはとてもコンパクトにまとまっており時間がないときでもそれを見て重要なポイントを押さえることができるなど、とても価値がある内容でした。

記述授業では、我々の悩みを先回りし、背中のかゆいところまで手が届く授業展開となっており、サービスはバッチリです 笑。記述授業で学んだ論理展開の方法は日常での説明やビジネス文書にもつながります。振り返ってみると社会人としても必要な勉強だったなとLSEで勉強できた機会に有難さを感じ、その支援をしてくれた家族や周りのメンバーに感謝しております。

【本学習を他の人に勧めたいか】

会社の同僚にもLSEでの学習を勧めています。LSEの講座には異文化環境で生活するうえで必要な知識や理論が入っており、また社会人としてのスキルアップできるチャンスが凝縮されているからです。お仕事をされている方に強くお勧めします。

【今後について】

日系メーカーの人事総務を担当している関係上、現地法人や国内での人手不足への対策として、海外人材は切っても切れない環境にあります。日本で働く海外人材とは自分自身もタイで苦労したという経験を共有できますし、また受入れをする社員へLSEで学んだ知識を伝えることで日本人としての「あたり前」が実は特殊であることを知ってもらい、お互いが学び合える環境を整備していきたいと考えております。余談ですが、上の娘も夫婦そろって勉強していたため、自分で「お勉強する」とお絵かきしたり、通信教育のテキストに書き込んだりと「学ぶ」姿勢がみられ、いい刺激となっているようです。

今後も仕事上で経験を積み、また様々な分野の勉強も重ね、定年退職した際には再度タイで、日本語の先生をしたい、育ててくれた環境に恩返ししたい、というのが今の「私の夢」です。

 

 

「日本語教師の仕事は楽しい!」 日本語教師 Qさん

【日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ】

当時、マンツーマンで日本語を教える機会があったのですが、レッスンの度に「こんな素人じみた教え方でいいのかな?申し訳ないな。外国の方に日本語を教えるための知識やスキルって何なのだろう?」と思うことが多くなりました。そこで、日本語教育について調べたところ、「日本語教師になるための資格があるみたいだし、じゃ、この際取ってしまおう!」と思ったのがきっかけです。無料セミナーの1週間前のことです。

【LSEアカデミー無料セミナーの感想】

LSEで勉強することを決めた上での参加でしたが、鈴木先生のお話に引き込まれ、勉強に対するモチベーションがさらにアップしました。また、今まで自分が普通に話していた日本語を「外国の方にゼロから教える」ということはどういうことなのか、改めて考えさせられる内容でした。

【授業の感想】

2時間半、頭をフル回転!
テキストを学習効率の良い順序で進めていき、同時に問題演習と丁寧な解説をしていただきました。その結果、早い段階で重要なポイントを押さえることができ、実際に問題を解くことにも慣れたと思います。
緊張感のある授業の中でも、日本語教師の実務経験のある鈴木先生がお話になる体験談は非常に興味深く、合格後の自分の姿を重ねてイメージすることもありました。

【本学習を他の人に勧めたいか】

日本語教育に限らず、語学に興味のある全ての方にお勧めしたいです。

【最後に】

現在、タイにある民間の語学学校で常勤講師として、ゼロ初級からビジネスまで担当しています。日々の授業と授業の準備に追われ、LSEで勉強した『振り返り』の大切さを痛感しております。日本語教師をしていなければお会いする機会がなかったであろう方や学習者との出会いは刺激もあり、また同時に自分の力不足を情けなく思うこともあります。まだ新米教師の為、今、私が自信を持って皆さんにお伝えできるのは『日本語教師の仕事は楽しい!』ということくらいです。
LSEには合格する為の素材全てがそろっていますから、鈴木先生とご自身を信じて挑戦してください。

 

 

「合格までの過程で学んだことを今後の授業に活かしたい」 日本語教師 Rさん

【日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ】

実はタイで5年間ほど資格がないまま自己流で日本語講師をしていました。自分一人で調べられる日本語教育の方法も限界があり、また系統だった知識もなく、まさに井の中の蛙状態の日本語講師でした。日本語教育能力検定試験を知り、教科書を買ってみたものの、何から手を付けていいかわからないままでした。そのとき勤めている日本語学校に新たに来ていただいた先生が、前年LSEアカデミーで勉強して日本語教育能力検定試験を合格されていたとお聞きし、すぐに無料セミナーを申し込みました。

【LSEアカデミー無料セミナーの感想】

無料セミナーでの内容はもちろんのこと、鈴木先生の熱意溢れる授業方法を拝見して、「これは間違いない!」とすぐさま授業の申し込みをしたのでした。
始めた時期が2月中旬と遅かったため、家ではブルーレイ授業、金曜日はライブ授業という日が続きましたが、新しい知識への興味と、何より鈴木先生の授業の飽きさせなさから、つらいと思うことはありませんでした。

【授業の感想】

LSEの授業を受けている間も実際日本語の授業の教壇に立っているわけで、やはりPPP・MMCなどの授業の組み立てや、またバイリンガルの子供を受け持ったりもしていたのでバイリンガリズムのところは「そうそう!そうなんだよなあ」と実感できることが多かったです。また自分のタイ語の学習過程と照らし合わせて、第二言語習得研究やタイポロジーは新しい知識としてとても興味深いものでした。

【今後学習したことをどのように生かしていきたいか】

合格通知が届いたと知ったときは心から嬉しかったと同時に、LSEで勉強して本当に良かったと感謝の思いでいっぱいでした。
この合格はもちろん嬉しいのですが、LSEでこの合格までの過程で学んだ事柄を今後の授業で生かしていこうと考えています。具体的には、教師主体の授業から学習者の自律を促すような授業へとシフトさせていく予定です。

 

 

「(独)国際交流基金EPA日本語講師採用試験合格」日本語教師 Sさん

【日本語教育の学習を始めようと思ったきっかけ】

きっかけは、タイでの生活を始めたばかりの頃、タイ語の先生から言われた「あなたは日本人なのだから日本語が教えられるね」の一言がきっかけです。私は自分の意思ではなく駐タイとなった身。言葉も通じないこの社会で、人の役に立てる道を発見できた、と思えた瞬間でした。

【LSEアカデミー無料セミナーの感想】

無料セミナーで書いたノートは今でも持っています。数十年の日本人生活をもってしても日本語について知らないことがこんなにたくさんあるなんて、と目から鱗の経験でした。

【授業の感想】

これは全LSE生共通の感想だと思いますが、鈴木先生の熱気に圧倒されました!ただ同時に、この熱気に負けなければ本試験で落ちることはない!!とも感じたので、鈴木先生の言葉を全て教科書に叩き込む気持ちで臨みました。
その結果、私の教科書は「合否直結」「名称は覚えなくていい」「特特特特Aランク」といった試験対策の他に「日本がすごい国の理由」「優れた日本語教師とは?」等々、試験以後にも役立つ情報が満載の世界に一冊しかない素晴らしい本になりました。鈴木先生が非常に強敵(敵ではない)なのは承知の上ですが、皆さんも負けないように授業に臨めば必ず合格することができると思いますよ。

【試験範囲の中で興味を持った分野とその理由】

興味を持った分野ですが…教育学部出身なので異文化理解については学生時代を思い出すような気分で勉強を進めることができましたし、歴史も好きなので言語政策も好奇心を駆り立てられ、クラスメートのお子さんへの日本語教育事情を聞くにつけては、言語習得に惹きつけられました。ということで、本試験はほぼ全範囲にわたって興味をもって学習を進めることができました。試験範囲の分野は、海外生活を送る私たちにとって興味を持てない分野が殆ど無いのではないでしょうか。

【試験勉強中、工夫したこと】

鈴木先生の引いたスケジュールを守る、ということの他、特別なことはしていないつもりでしたが、次の2つは取り入れて良かったと思えたことです。
1つは、「クラスメートに訊くこと」です。7月以降、試験に向けて配布資料が非常に多くなっていきます。ファイル整理が苦手だと感じていましたので、クラスメートにファイル整理方法について聞きまわり、自分にあった方法を取り入れることで、どうにか本番まで大事な資料を紛失せずに乗り越えることができました。「雑談が盛んなクラスの成績が良い」とは鈴木先生の言葉ですが、皆さんもぜひ、優れた勉強方法や資料の整理方法はクラスで共有してみてください。
そして2つは、問題演習の回答を一冊のノートにまとめたことです。私はコクヨの「ノ-10BN」という100枚綴りの分厚いノートで、過去問や赤本演習、論述をまとめた演習ノートを作成しました。今までどんな間違いをしたのか、という確認に便利ですし、今までの勉強の総量が目に見えるので、自信にもなりました。ただし綺麗なノートを作ることが目的ではない、ということを常に自分に言い聞かせていました。

【毎日の勉強時間】

私は毎日の勉強時間は決めていませんでした。その代わり、この日までにテキストへの書き込みを終わらせる、過去問を何問解く、というタスクベースで進捗を管理していました。とはいえ、直前期からは、意識ある時間は全て問題演習に費やし、空き時間や休憩がてらで他のことをする、というリズムになっていたかと思います。この点、家族の協力にも恵まれました。

【試験当日の朝に考えたこと】

持ち物チェック、試験会場までのルート確認や、当日の昼食など前日までに準備は全て終わらせて、当日は試験のことだけを心配できるようにしました。当日の朝は、やはり緊張していたので、計画したルートで会場まで少し遠回りで歩き、リラックスして試験に臨もうとしましたが、無理でした。試験Ⅰ問2くらいまでは緊張して正常な判断ができませんでした。

【試験中に考えたこと】

△がたくさんある。確信が持てない問題が多いけれど正解しているはず。鈴木先生も同じことを言っていた。その言葉を信じて次の問題を解いていこう!!の連続でした。

【試験が終わった直後の感想】

合格はできただろうとは思いましたが、悔いが残りました。なぜ「□□」の知識をもっと完璧にしておかなかったのか。あやふやな知識ではなく、本試験では着実に習得した知識が問われる、という言葉が今更ながら思い出されました。

【合格を知ったときの気持ち】

これでようやくスタート地点に立てるな、という気持ちでしたが、今後向き合う学習者にとっては、スキルも知識も未熟な駆け出しの日本語講師。どうしたら、より「学習者に資する」教師になれるか、と考え始めました。

【今後学習したことをどのように生かしていきたいか】

そこで、私はEPA訪日前研修の日本語講師を目指しました。国際交流基金で実施される研修も魅力的でしたし、海外で日本語を教える経験が、将来出会うであろう学習者にとっても有益なものになると考えたからです。就活生以来のエントリーシートの作成、審査員を前にした模擬授業の実施、そして現役の日本語教師と競合したグループワークと、ハードルの高い選考でしたが、LSEアカデミーで得られた知識や経験を総動員した結果、日本代表の日本語教師として、11月からインドネシアで看護師や介護士を目指す本気の学習者と向き合えることになりました。

【本学習を他の人に勧めたいか】

もちろん他の人にも勧めていきたいと思います。特に海外で生活をする私たちは、言葉が通じない辛さを感じることができます。この気持ちは日本語を学ぶ学習者も同じではないでしょうか。

【合格するための3箇条】

一つ目は、スケジュール管理です。問題演習の始まる7月頃から鈴木先生の引いたレールに乗っかり続け、余裕をもって遂行していくことが大切です。何が起こるかわかりません。
二つ目は、本番を想定しながら問題演習を行うことです。特に過去問については、ペース(あくまで例ですが…試Ⅰ開始後40分で問3Dまで行ければ時間内に最後まで回答できる)を作ることを心がけました。ここで得られたペースは本番でも役に立ちました。
三つ目は、家族の協力をお願いすることでしょうか。特に直前期の協力は合否直結だと感じました。

 

 


Copyright(C) LSEアカデミー. All Rights Reserved.